香港MBA留学記

香港科技大学MBA留学で経験したこと、考えたこと

秋学期(前半)の授業が始まる

6月に日本を出発して以来、北京留学⇒香港到着⇒生活セットアップ⇒Immersion programと怒涛の勢いで日々が過ぎていったので、随分プログラムも進んだかのように錯覚していたのだけど、実は今週からようやく授業が始まる。とはいえ、日々が過ぎるのが本当にあっという間なので、うかうかしているとあっという間に終わってしまうのは間違いなく、もっと気を引き締めて取り組んでいきたい。

 

 

さて、秋学期Fall1の授業は以下の通り。

【Core Courses】

  • Managerial Microeconomics
  • Management of Organizations
  • Data Analysis
  • Corporate Finance
  • Financial Accounting Foundations

【Electives】

  • Managing Strategic Alliances in China(1 Credit)
  • The Art of War and Eastern Wisdom in Business Competition(1 Credit)

コア科目に関しては、大学の専攻が商学部で、かつ統計・データサイエンスに特化したゼミに所属していたので、Management of Organizations以外は10年以上前とはいえ体系的に学んだ経験がある。学部での履修履歴を示した上で所定の試験にパスすれば履修免除となるのだが、如何せん英語での議論環境に慣れていないので、ある程度内容が理解できている授業から入るのがよいだろうと、一つも免除申請していない。前にも書いたが、経営の基礎知識を得るという事自体に自分のMBAの目的をセットしておらず、グループワークを通じて得るものこそが自分の留学の狙いなので、コア科目にもある程度真面目に取り組んでいきたい。

 

Fall1は2 Credit分だけ選択科目の履修が可能なのだが、これは相当に悩んだ。履修にあたって所定の科目の履修が前提(Prerequisite)となっているものもあるし、コア科目の時間帯と重複して開講されるものもあるので現実的に履修可能なものは多少絞られるのだが、今回履修を決めたもの以外に興味を惹かれたものには以下など。

  • Investment Analysis:大学時代にファイナンスはかなり力を入れて勉強していたし、曲がりなりにも数年間はinvestment bankerだったわけなのだが、流通市場の現実には疎いということもあり、理論⇒現実へのapplyを繰り返すという授業のアプローチに惹かれた。但しあくまで今の自分の専門性に沿っていないということと、他の側面からの学習も可能と考え履修を断念
  • Politics and Socioeconomic Environment of China:過去の中国の歴史・政治・経済をひたすら振り返るという授業。中国にアホみたいにハマってる今の自分には魅力的な授業なのだが、2 Creditの授業なので、これを取るとこれだけでFall 1の選択科目は終わってしまう。近現代史の"お勉強"なら自学も可能と判断し最終的には履修を断念

来年の秋学期にはExchangeで他の大学に行っている可能性が高いので、秋学期にしか開講されない授業は事実上今回が最初で最後のチャンスとなる。コア科目のスケジュールと照らし合わせながら、受験時のエッセイで散々考えたWhy MBA?の問いを思い出しつつ、最終的には以下それぞれの考えで履修決定した。

Managing Strategic Alliances in China

これまでお手伝いしてきた日本企業のクライアントの中国進出においても、中国企業とパートナリングすべき/しなくてはならないというケースは沢山あった。もちろん、ローカライズや現地マネジメントといった観点から他の国でもパートナリングは常に積極的に検討すべき施策なのだが、中国では業種によってそもそもJVが前提になることもある。一方で、ご案内の通り中国企業と交渉事を行うというのは簡単なことではないので、パートナリングの失敗が即ち中国事業の失敗となっている例も多い。というわけで以前から興味が強いテーマだったので、履修を決定した(もっとも、川崎さんのブログで彼もこの時期に履修していた授業だったということが一番の理由だったりするのだけど笑)。

 

The Art of War and Eastern Wisdom in Business Competition

The Art of Warとは、孫子の兵法の英語訳である。即ちこの授業名を日本語に訳すと、「競争における孫子の兵法と東洋の知恵」とでもなるだろうか。自分はそもそもこのトリッキーなタイトルにめちゃくちゃ心惹かれてしまうタイプの人間なのだが、更にこのクラスはMBAオフィスがマーケティング志向の学生に履修を「Must have」レベルで推奨している授業であり、かつ教授はEMBAでBest of Class/ Professorを受賞している方である(HKUST/KelloggのEMBAは何度も世界No1の評価を獲得している優良なコース)。

 

迷わず履修を決めるべきところなのだが、一昨年に履修したインドネシア人学生とふと話すことがあり評判を聞いたところ、「期待と全く違っていて、後悔している」と聞いたことから少し迷った。もっとも理由を聞いてみると「孫子の話が聞きたかったのに、Taoism(道教)の話だったよ」というのが彼の不満点のようで、よくシラバスを読むと最初からそもそも孫子にはそこまでフォーカスしておらず、あくまでEastern Wisdom推しの授業のよう。であれば自分としてはマイナスポイントでもないため、少し不安ながら履修を決意した。

 

今回の選択科目は、いずれも負荷としては重くないものを選んだつもりである。人生の休息も自分にとっては大事なMBAの目的。また、4月病にかかりやすいきらいがあるので、序盤はあえて抑えめにスタートすることとしたい。

 

もっとも、初回の授業が肌に合わなかった場合には即座に判断すれば履修を変えることができるわけなのだが、さて吉と出るか凶とでるか・・・?