香港MBA留学後記

留学、その後

学ぶべきことの取捨選択

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まだ秋学期前半が始まって二週間だけど、色々気をつけなければ学習機会を損ねかねないなと危機感を抱いている。それなりの考えがあってコア科目を全て受講することにしたわけなのだが、会計やファイナンスはやはり内容がかなり基礎的である上に、期待していたほどグループワークが求められておらず、ちょっと肩透かしをくらっている感がある。ワークロード自体は重いのだけど、最も重きを置いているグループでの議論はそこまで白熱する前に収拾がついてしまう感じ。悪い癖として完璧主義者なところがあるので、宿題が提供されたりなどするとどうしても仕上げるために時間を費やしすぎてしまう傾向があるのだが、普通に学校が提供するプログラムに乗っかっているだけでは自分の目標は達成されないな、と危機感を新たにした次第。

 

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MBA留学に何を求めるかは人によって全く違う。キャリアチェンジのための学位取得という人もいるし、本当に経営の基礎を学びたい人もいる。そもそも33歳になってから留学に来ており、卒業後の進路も一応確保されている自分の目標は、相対的に若い人が多い同級生達とは特に異なるところが多いので、自分で意識的にデザイン・実行していかなくてはいけない。

 

留学当初に立てている5つの目標のうち、最も大事なものを「アジアリーダーシップに必要な素養と語学の習得 」としている。これは英語の自分なりの完成・中国語中級の習得を前提としつつ、アジア諸国の経済・歴史・文化への理解を深めることと、異文化でのリーダーシップ発揮経験を積むという、やや振りかぶった目標としてしまっているのだが、基礎的な内容の授業が多い今だからこそ、これを如何に進めていくか?をもっと真剣に考えていく必要がありそう。

 

課外での学習は随時進めていくとして、同級生との会話の機会ももっと大事にしていくべきなのだが、何となくの日常会話や宿題の話をして慣れ合っているだけでは何も深まっていかないと思い始めた。 もっと個別の国毎に何らかのテーマを設定して、問題意識をぶつけて見解を引き出していくような対話をしないと意味がない。

 

ということでネタを探し始めたのだけど、選択科目のStrategic Alliance in Chinaで副読本にもなっている以下などはなかなか面白そう。

Managing the Dragon: How I'm Building a Billion-Dollar Business in China

Managing the Dragon: How I'm Building a Billion-Dollar Business in China

 

 恐らくまだ日本では本が出てないと思われるのだが、著者のJack Perkowski氏はYaleをCum Laude、HBSをBaker Scholarで卒業したのち、20年の投資銀行経験を経て中国でビジネスを始め大成功を収めた人で、Mr. Chinaと呼ばれている人である。西洋社会では相当な中国通として知られているようだ。Amazonの紹介文に書かれている本書のインサイトの一部をちょっと見ただけでも、

中国に関するgood news:何でも可能なこと

中国に関するbad news:簡単なことは何もないこと

とか、興味をそそる感じ。

 

まあこれでも何でもいいと思うのだけど、とにかく「深い」「対話」が出来ていないことが問題なので、ちょっと関心領域での問題意識を深めて、ひたすらぶつけるというトライをしばらく続けてみようか。