僕はたぶん生来プレッシャーに弱い気質で、必要以上に気負ってしまうところがあります。
なので仕事でのプレッシャーに本当に押しつぶされそうになっていた時期があり、 心ない同期からは「お前M&A向いてねえよ」とか言われたりしてたのですが、 一年前会社で強制的に「メンタルタフネス研修」というのを受け、大分改善されました。以下の本を書いた高杉尚孝さんという方の研修です。
実践・プレッシャー管理のセオリー ~ビジネスパーソン必修 メンタル・タフネス強化のセルフ・コーチング術
- 作者: 高杉尚孝
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2004/02/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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このセミナーで繰り返し述べられていたことは以下の2つです。
1. 世の中には、「○○せねばならない」ということは、絶対に、何一つない
⇒ねばならない、と通常思っていることは全て「できた方が望ましい」というだけであって、本当に「ねばならない」ことは絶対に存在しない。 「法律は守らねばならないんじゃないスか」と誰かが質問してたけど、「そんなことはなくて、守った方が望ましいだけです」と言いきってましたからね。
2. 「ねばならない」と思っていることが実際には出来なくても、絶対に死なない
⇒あくまで「できた方が望ましい」だけなので、死なない。死ななければ人間どうにでもなるし、生きているだけで幸せだからとにかく大丈夫。
もちろん屁理屈で考えれば「達成しなきゃ殺されるミッションがあったらどうすんだ」とかはあるんですけど、普通の仕事上でそんなプレッシャーがかかることはないと思います。
やり方としては、「ねばならない」と思ってプレッシャーに感じていることを、「どうしてねばならないんだ?できなかったら死ぬのか?」と突き詰めて考えていって、結局最後は「死なない。だから大丈夫だ!」という結論で論駁し安心するというものです。
シンプルすぎて、「あのオッサン、めちゃくちゃ単純なことを連呼してるだけじゃん」という否定的な感想が多かったような気がするのだけど、僕はすごく影響を受けました。
オフィスの1個下の後輩にも必ず受けた方がいいよと薦めたところ、「僕プレッシャーって感じたことないんスよね・・・」と真顔で言われました。 そういうのって、本当に才能だと思います。だけど、努力して身につけることができる才能もあるのだなあ、とも思った次第です。
興味がある人は是非本を読んでみてください。